どうも、海馬(@Transtier)です。
徳川家康公の遺訓から「堪忍は無事長久の基 いかりは敵と思え」ということを学びました。孫子の兵法の中にも似たような言葉で「敵を殺すは怒なり 敵の利を取るは貨なり」があります。
つまり、怒りというのは冷静な判断力を失うきっかけでもあり、後悔することが多いということですね。もっとも有名な例を挙げるなら、圧倒的なカリスマ性と残虐性を持ち、自らを第六天魔王と名乗っていたと言われる織田信長でしょう。癇癪持ちだったと言われるほど激情型だったようです。
諸説ありますが、織田信長の最期は家臣の明智光秀の謀反、本能寺の変によって非業の死を遂げていますよね。一説によれば織田信長は明智光秀に対して非常に厳しい仕打ちをしていたとあり、それが引き金になったのではないかと。感情のコントロール、とりわけ怒りのコントロールは、やはり無事長久の基と言えそうです。
そこで、アンガーマネジメント、すなわち怒りのコントロール術について学んでいきたいと思います。
目次
アンガーマネジメントとは
アンガーマネジメントとは怒りをコントロールする技術
アンガーマネジメントとは、Anger(怒り)とManagement(管理)が合わさっているように、読んで字のごとく怒りをコントロール(管理)する技術のことです。アンガーマネジメントという言葉を聞いた時、怒りをコントロールできるのか非常に疑問でした。
なぜなら多くの人が怒りに任せて行動し、大きな過ちや失敗をしているからです。非常にネガティブな側面ではありますが、テレビをつければ多くの事件において「ついカッとなって」というように、怒りの衝動に身を任せて行動してしまった例に溢れています。
もし怒りをコントロールすることができるなら、これからの人生においてこれほど頼もしい技術はないだろうと思い、学ぶことを決意しました。
アンガーマネジメントとは怒らないことではない
アンガーマネジメントについて勘違いをしていたことがあります。それは、アンガーマネジメントとは怒らない技術だと思っていたことです。
ある意味では正しいのですが、怒らないように我慢に我慢を重ねた結果、ある時突然”キレてしまう”という人がいるのも事実です。「怒りをコントロールする」ということと「怒りを抑え込むこと」は別なんですね。
難しそうですが、非常に興味深いところだと思いました。
怒りへの誤った対処法とは
後悔しやすい「怒り」の行動
どうしても怒ってしまった時、皆さんはどうするでしょうか。相手に暴言を吐いたり、モノに当たったり、あるいは暴力的な行為に及んでしまうこともあるかもしれません。
その一方で、嫌なことを言われたり、されたりした時に怒れなかったことで、あとになってずっとモヤモヤした経験もきっとありますよね。このように「怒り」への後悔は聖人君子でもない限り、誰でも経験したことがあるんじゃないでしょうか。
もしかしたら聖人君子のように思われている人も、実は怒りを我慢していて、表に出さないだけかもしれません。しかし、我慢を続けていった先に、ある時些細なことで大爆発してしまうという事例をニュースではよく耳にします。「あの大人しそうな人が。。。」
そうならないように、怒りをコントロールする術は人間として身につけておきたいところです。
怒りを我慢することは美徳ではない
一般的に人間には大きく4つの感情があります。それは「喜怒哀楽」ですね。喜び、怒り、悲しみ、楽しみ(い?)の4つです。怒りは自然な感情で、誰にも教わらずに赤ちゃんが泣いたり笑ったりするように、誰にでも怒りの感情はあります。
しかし、自分たちの子供時代を振り返ってみると、両親や周りの大人たちからは「怒ってはいけない」という教えを受けてきましたよね。だからこそ、多くの人は怒りを我慢することは正しいことで、怒りを抑えられるのが立派な大人だという考えが染み付いているんじゃないでしょうか。
少なくとも僕が知る限り、怒ることを肯定的に子供に教えていたのはドラゴンボールの孫悟空と孫悟飯(セルゲームの時)くらいしかパッと浮かんできません。それくらい、社会通念上「怒る」というのは恥ずかしいことであり、よくないことだと思われているのでしょう。
そうすると、怒ることに対して罪悪感を覚えたり、うまく感情を表せなくなってしまって、大きな失敗や後悔につながってしまうことが考えられます。つまり、怒りをコントロールする方法というのは各々が経験則から学んだことであり、自己流の人が多いということですよね。
アンガーマネジメントはそんな誤解を解きながら、怒りをコントロールする技術を学んでいけるようです。
アンガーマネジメントは誰でも習得できる技術
アンガーマネジメントでできるようになること
最初に、アンガーマネジメントは「怒らないように我慢する技術」ではないと書きました。アンガーマネジメントを通して身につけるべきは、怒りの感情と上手に付き合うことだと言えます。
目の前に起きた事象は、怒る必要のあることなのか、それとも怒る必要のないことなのか。そういった線引きを自分の中に確立し、上手に怒れるようになれば、怒りで後悔することもなくなるということです。
アンガーマネジメントは誰にでもできる?
「三つ子の魂百まで」という言葉があるように、人間の本質というのは幼少期に決まり、それ以降は変わらないのではないかと考えていました。しかし、僕自身もここ数年で大きく変化していることを実感しており、アンガーマネジメントを学ぶことによって人は何歳からでも変わることができるということを証明できるチャンスだと感じました。
アンガーマネジメントは心のスポーツのようなものだと思います。どんな難しそうに見えるスポーツでもコツがあり、それを学ぶことで多少は上達していくものですよね。初めからうまくはできないかもしれませんが、少しずつコツをつかみ、徳川家康のように無事長久の人生を目指したいと思います。
先輩と同僚のアンガーマネジメント例
今はまだアンガーマネジメントについて詳しく学ぶ前なので、実際にこれがアンガーマネジメントなのかはわかりませんが、怒ったところを見たことがない先輩と同僚から聞いた怒らないためのコツというのを紹介します。
あくまで、参考例として考えてください。
怒らない先輩の場合
お客さんやチームメンバーの言動で怒りそうになったら、メールソフトに怒りの内容をとにかく書くそうです。一通り書き終わったら、そのメールをただ捨てるのではなく、自分のメールアドレス宛に送信します。そうすることで、
- メールを送信するという行動を実際に起こす
- 届いたメールを読んで、自分が怒っていたことを実感する
という2つのステップによって怒りを落ち着かせるんだとか。行動を実際に起こすことと、自分の怒りを言語化して客観的に読むというのが先輩流のアンガーマネジメントなんですね。
怒らない同僚の場合
怒らない同僚の場合は先輩とは違っています。怒りそうになった時は、すぐに反応するのではなく、少しの間沈黙をしてから次に移るということでした。人は怒ってきた時、どんどん相手の言動に対して食い気味でグイグイ迫ってしまいますよね。
そこでグッと一歩引き、感情の波を抑えて冷静に慣れるのが同僚の凄いところだと思います。
このように、怒らない仕組みづくりやコツを覚えることで、その人なりのアンガーマネジメントというのを作り出せるのかもしれません。
まとめ
以上、アンガーマネジメントの基本的なことについて書いてきました。
アンガーマネジメントは怒らないことを学ぶ技術だと考えていましたが、それは少し浅かったようです。正確には、
怒る必要のあることと、怒る必要のないこととの線引きができるようになること。
と表現すべきだと学びました。
先輩や同僚のアンガーマネジメントも参考にしつつ、今後の人生をより豊かにするため、引き続きアンガーマネジメントについて学んでいこうと思います。
それでは、また。
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