どうも、海馬(@Transtier)です。
アンガーマネジメントを学ぶようになり、これまで自分が思っていた怒りの感情に対する認識が変わってきました。例えば「怒り」の感情を持つというのは未成熟な人間であり、怒りを我慢することが美徳だという考え方を持っていました。
しかし、怒りは防衛感情とも言われるように、自分の大切なものを守るために臨戦態勢に入る上で重要な役割を持った感情なんですよね。だからこそ、人間だけでなく野生動物にも備わっているんだと知りました。
怒りは必要な感情ですが、やはり問題になる「怒り方」というのもあるようです。自分や他人の怒り方を見た時、もし今回の記事で紹介する特徴が強く出ているようであれば、それは問題のある怒り方だと言えます。
その4つの特徴について、見ていきましょう。
▼防衛感情に関しての話は以下の記事に詳しく書いていますのであわせてどうぞ!
関連記事: 【怒りは防衛感情】怒ることのメリット・デメリットとは|アンガーマネジメント
目次
怒りの特徴3つ:強度・持続性・頻度
1. 強度が高い怒り
最初の特徴は「強度が高い」ということです。怒った時に、手がつけられないほど一気に激昂するタイプですね。
僕の知り合いにもいましたが、そういうタイプの人は、
- 大声で怒る
- 強い口調や汚い口調で怒る
- 周りの人に関係なく怒る
という特徴を持っていました。言い換えるなら動物的な怒り方とも言えるのかもしれません。牙をむき出しにして恐ろしい声で吠えるような、怒り方です。
野生動物は身の危険が迫った時、闘争・逃走反応によって生き延びるために闘うのか、それとも生き延びるために逃げ出すのかという行動を起こします。仮に相手を威嚇して、相手が逃げてくれたら、闘いを避けられるからです。
小さい犬ほどよく吠えるというのは、臆病だからこそ吠えて相手を威嚇しているので、怒りの強度が高いタイプの人も、本当は臆病さを内面に抱えているのかもしれません。
2. 持続性のある怒り
続いての特徴は、持続性のある怒りです。執念深いというか、昔のことをいつまでも引きずるタイプの怒り方ですね。
- 「前もこうだった」と過去を引き合いに出して怒る
- 「何度も言っている」と怒る
このタイプの怒り方は、人間的な怒り方と言えるのかもしれません。先ほどの怒り方と比べると、意味合いがだいぶ異なっているように思えます。強度が高い怒りというのは、目の前の事象に対して瞬間的に激昂していましたが、こちらは長く引きずるタイプの怒りです。
闘争・逃走反応は生き延びるための反応でしたが、この怒り方はどちらかというと怨恨に近い怒りなのかなと思います。
かく言う僕もこの持続性のある怒りに該当していると思われます。もともと過去を引きずって後悔するタイプなので、人から言われたことやされたことも同様に引きずってしまうんですよね。
この怒り方は後ろ向きであり、あまり建設的な怒り方とは言えません。このタイプだと思われる方は、ぜひ一緒に前向きな考えを持って過去に囚われないようにしていきましょう。
▼過去を変えることに関しての話は以下の記事に詳しく書いていますのであわせてどうぞ!
関連記事: 過去は変えられる|後悔するのは成長できた証として今をより良く生きよう
3. 頻度が高い怒り
3つの特徴の最後は、頻度が高い怒りです。一日中イライラしていたり、ピリピリしているタイプの人が当てはまります。この怒り方も、やはり動物的ではないような気がします。
動物の防衛感情としての怒りは刹那的であり、闘うか逃げるかの行動を取るためにアドレナリンを一時的に放出し、臨戦態勢に入るための感情でした。
アドレナリンは血管を収縮させ、心拍数を上げる作用があります。過緊張状態になった交感神経によって体の不調も起こしそうですよね。
相手もいないのに、常に何かに対してイライラしているというのは、やはり問題のある怒り方だと言えます。。
怒りの特徴:攻撃性が向かう3つの方向
4つの特徴と書きましたが、最後の特徴が攻撃性のある怒りです。これだけ別にしたのは、攻撃性には向かう方向によってさらに3つに分けることができるからですね。
他人に向けられる怒り
怒った時に他人に八つ当たりをしたり、人を責めたりする場合、怒りの攻撃性が他人に向けられていると言えます。通常、八つ当たりというのは自分よりも弱い立場に向かいます。
なので、仕事で昇進したり、家族を持つ人ほど、このタイプの怒り方には気をつけた方がいいと思いました。例えば「上司が部下に八つ当たりをする」という話は聞きますが「仕事でミスしたサラリーマンが社長に八つ当たりした」という話は聞きませんよね。
通常、年齢を重ねるごとに仕事においても強い立場になることが多いので、自分の怒りをコントロールできず、関係のないチームメンバーへ八つ当たりをするようなことはしないようにしなければならないと思いました。
自分に向けられる怒り
怒りの感情をうまく人に言えず、自分の中に押し込めてしまう場合、怒りの攻撃性が自分に向けられていると言えます。自分の中で怒りの感情を昇華し、上に向かうモチベーションへとできればいいのですが、必要以上に自分を責めてしまうのは問題がありそうです。
また、過度に抑圧した怒りが暴発してしまうことも考えられますよね。自傷行為や自罰的な行動に及んでしまう可能性もあります。
怒りのメリットとして、モチベーションを上げられるというのがありましたが、やはり怒りをコントロールすることが大切だと思いました。
物に向けられる怒り
怒った時に怒りの攻撃性がヒト以外のモノにぶつけられる場合、怒りの攻撃性が物に向けられていると言えます。
- 大きな音を立ててドアを閉める
- 物を投げる・壊す
- 壁に穴を開ける
など、他にも色々な怒りのぶつけ方があるかと思いますが、このように怒りを発散する手段として物にぶつけるタイプの怒りですね。
自己分析をしてみよう
以上、問題となる怒りの特徴を4つ学んできました。最後に、その特徴を基に自分はどういう怒り方をするのか、自己分析をしてみましょう。
強度・持続性・頻度のグラフ
3方向に軸を伸ばしたグラフを作成します。強度、持続性、頻度を0から10までのスケールで評価し、自分の怒りはどのような特徴が強いのかを見てみましょう。
先ほども書きましたが、僕は持続性が高いタイプの怒りでした。何かを変えようと思ったら、まずはその問題をしっかりと把握する必要がありますね。問題とは、あるべき姿と現実との間にあるギャップのことです。
怒りをコントロールできている自分と、コントロールできていない自分との間にはどれくらい開きがあるのかを認識することで、次の課題が見えてきますよね。
攻撃性のグラフ
同じように、自分の攻撃性がどこに向けられているのか、先ほどのグラフと同様に3方向で評価してみましょう。怒った時に他人に怒りをぶつけるのか、物にぶつけるのか、それとも自分自身なのか。
このグラフを基にして、まずは自分自身を深く知っていき、今後の変化を感じましょう。
まとめ
以上、問題のある怒りとして4つの特徴について書きました。
- 強度が高い
- 持続性のある
- 頻度が高い
- 攻撃性がある
この4つの特徴に対し、自分の怒りがどのようなタイプなのか、しっかりと認識をしていきましょう。この怒りをコントロールすることについては、しっかりと学び、書いていきたいと思います。
徐々に怒りについて考えが深まってきているので、引き続き学んでいきたいですね。
それでは、また。
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