どうも、海馬(@Transtier)です。
最近はだいぶ怒ることが少なくなりましたが、やはり思春期の頃は「カッとなって」という表現が当てはまるくらい、頭に血が上ることが多かったような気がします。それで取り返しがつかないような失敗まではしませんでしたが、怒るというのは体によくないというのは理解しています。
怒りについては、よく水の沸騰に例えられますよね。理科の実験で、水を入れたビーカーをアルコールランプの上で熱し、沸騰していく様子を観察したことがあるかと思います。
水は沸点を超えると、突然沸騰し始めます。怒りやすい人に対して「あの人は沸点が低いから」という表現をしますが、実際には沸騰する前の状態というのは誰にでもあるわけです。
怒りは急に発生するのではなく、仕組みがあるということですね。アンガーマネジメントを学ぶ上で、今回はその仕組みと、怒りの裏に隠れているものについて学んでいきたいと思います。
目次
怒りの裏に隠れているものを知ろう
怒りは第二次感情
僕も短気だったので、アンガーマネジメントを学ぶまでは「怒りというのは突然沸き起こるもの」だと考えていました。特に中学、高校時代は思春期だったということもあり、友人や家族の言動に対して突然強い怒りを覚えることもありました。
アンガーマネジメントを通じて怒りについて学んでいくと、実際には怒りというのは第二次感情と呼ばれているということがわかりました。第二次感情というのは、人間がハッキリと自覚できている感情と言い換えてもいいのかもしれません。
人が怒りを覚えた時、実はその下にはそれ以上のマイナス感情が隠れており、それを理解してもらうために怒りとして感情を表に出すと考えられているようです。
潜在意識と顕在意識のようなもの
潜在意識や顕在意識という言葉が好きな方は目にしたことがあるかもしれませんが、両者の関係は海に浮かぶ氷山として例えられます。
人間が自覚しているのは顕在意識ですが、それは人間が抱えている意識のうち、わずか3〜10%程度にすぎず、まさに氷山の一角です。一方の潜在意識は人間の意識のうち、90%を占めており、氷山のうち海中にあって見えない部分のようです。
怒りというのもまさに同じもので、人間が怒りを感じる時、その原因となるマイナスの感情はその下に大きな第一次感情というマイナスな感情が含まれていると考えられます。
怒りのもう1つの側面
防衛感情としての怒り
怒りというのは人間に固有ではなく、野生動物にも備わっている感情だと以前に書きました。命の危険にさらされたり、自分の大切なものが脅かされた時、動物は闘争・逃走反応を引き起こします。副腎髄質からアドレナリンを分泌させ、闘うか逃げるかの行動を取るんですね。
しかし、先ほど述べた第二次感情としての怒りは別の側面を持ちます。それは種々雑多なマイナス感情を表現するために出す感情、すなわち万能感情としての側面です。
▼防衛感情に関しての話は以下の記事に詳しく書いていますのであわせてどうぞ!
関連記事: 【怒りは防衛感情】怒ることのメリット・デメリットとは
万能感情としての怒り
人には大なり小なりマイナスな感情、すなわち第一次感情を抱えています。それは不安や後悔、心配などといったものです。その不安を抱えている時、怒ることで他の感情を一時的にごまかしたり、自分を正当化したり、忘れたりすることができます。
そのため、抱えている第一次感情の種類は人それぞれであっても、怒るという感情は共通しています。それゆえ、怒りを万能感情とも表現するんですね。
怒ることで自分が強くなったような気がしたり、相手に自分の気持ちが伝わると思い込んでしまうわけです。アンガーマネジメントを学ぶ以上、このような使途で怒りの感情を使うことは絶対に無くさなければいけないと思いました。
怒りを小さくするために
第一次感情を見つける
人が怒っている時、相手の怒りを鎮めなければならないと思ってしまいますが、怒りというのは氷山の一角でしかありません。その下にはさらに大きな第一次感情という氷山があるわけです。
怒っている人と付き合うのはストレスがかかることですが、その人の怒りは何を第一次感情として怒っているのかを考えてみるのがアンガーマネジメントとしてのコツだそうです。また、自分自身が何かに怒ってしまったら、その下に隠れている本当の感情はなんなのかと考えることもいいですよね。
第一次感情のキーワード
怒っている人の第一次感情を見つけるのは難しそうだと思ってしまいますが、実は簡単なことだそうです。なぜなら、怒っている人というのは大抵、第一次感情についても言葉にしているからです。
- 不安
- つらい
- 苦しい
- 悲しい
- 怖い
- 嫌だ
- 虚しい
- 寂しい
- 罪悪感
- 後悔
- 心配
- 羨ましい
このようなキーワードを発していれば、それがその人にとっての第一次感情です。また、自分がなぜ怒っているのか、その第一次感情を見つけて解消できるような行動をすれば、アンガーマネジメントとしてとても有効です。
怒っている相手の第一次感情を理解し、緩和できるような言動を取ることができるなら、怒っている人と対峙するストレスも減らせそうです。怒りは氷山と同じなので、隠れている第一次感情を小さくすることができれば、表出している第二次感情である怒りも小さくなるからです。
表面的な怒りに気圧されず、第一次感情に目を向けるということを覚えておきたいですね。
まとめ
以上、怒りは突発的に生じるものではなく、第一次感情というマイナスな感情が裏に隠されているということを学びました。
振り返ってみれば中学、高校時代は、数多くのコンプレックスを抱えていました。その為、いつも誰かから馬鹿にされているんじゃないかと不安に思ったり、嫉妬したり、後悔したりと第一次感情が膨らんでいたんだと思います。
アンガーマネジメントを習得する上では、自分の怒りはどこから来ているのか、しっかりと理解し、それを取り除けるような心構えが必要なんじゃないかと思いました。
皆さんもぜひ、怒りの裏に隠れている第一次感情は何かと考えてみてください。きっと役に立つと思います。
それでは、また。
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