どうも、海馬(@Transtier)です。
最近はなるべく物事をシンプルに考えるようにしています。目標を達成するためには行動をするしかありません。答えはいつも単純明快なのにも関わらず、あれこれ考えて動けなくなってしまうということが多くありました。
今はやるべきことをシンプルに考え、継続していくことのみを考えるようにしています。
この心境を端的に表すとするなら、「やるしかない」という言葉に集約されるんじゃ無いかと思います。しかし、この言葉は使い方によっては、諸刃の剣になるんだと感じたことがありました。それは自分で決めたことに対して使う時と、誰かから与えられたことに対して使う時では、ニュアンスが変わってくるということです。
自分が決めたことに対する「やるしかない」
自分が決めたことに対する「やるしかない」というのは、自分のモチベーションを維持する上ではとてもいい言葉だと思います。目標達成に必要なことは、やはり何と言っても行動です。その行動を実行する上で、これほどわかりやすい言葉はないですよね。
先に紹介した記事の中でも、老子の言葉である「千里の道も一歩から」という言葉を強調しました。どんなに果てしなく遠いように思える道のりも、一歩一歩進んでいけば、いつかは到着することができるという言葉ですよね。
大きな目標を掲げただけで満足するのでは意味がありません。その大きな目標を叶えるため、小さな行動目標まで細分化していき、必要な行動を続けていくことが重要です。
TOEICで990点を達成するためには?
(問題を)解けばいいでしょう! 解けば!
記事の中でも例を出しましたが、まさにこの境地です。叶えたい望みを得るためには「やるしかない」んですよね。
誰かから与えられたことに対する「やるしかない」
一方で、この誰かから与えられたことに対する「やるしかない」というのは、どちらかと言えばネガティブな響きに感じられます。ただ言われたことに対して、他の方法や効率を考えず、思考停止をして諦めているような感じがありますよね。
・会社から言われたこと
・上司から言われたこと
・お客様から言われたこと
これらに対して「やるしかない」と答えると、なんだか考えることを放棄しているような気がしてなりません。特に僕がそう思った理由は、上司の口癖が「やるしかない」だったからです。
「やるしかない」が、考えるべきことはあるはず
以前の職場はお客様の中に駐在をしていたので、突発的な依頼がポンポンと舞い込んできます。仕事を頂けているだけありがたいと考えることもできるかもしれませんが、やはり協力会社として意見を言いたいと思うこともあります。
もちろん最終的にはありがたく仕事を受けることには変わりないのですが、それでも納期や条件に対する交渉は必要ですよね。しかし、そんな時に上司から「やるしかない」と言われると、その時点で諦めている感じがしてすごく違和感がありました。
社会人としてみたら上司の方が正しいのかもしれませんが、お客様から言われたことを言われたままやるのでは、何も考えていないのと同じですよね。どちらもwin-winの関係性を築けるように、業務効率やコスト面なども考慮し、依頼よりもさらに双方にとって利益になることを提案したいというのが僕の考えです。
「諸刃の剣」について
言いたいことは書き出したのですが、ここで終わってはあまり学びがありません。そこで、「諸刃の剣」について調べてみることにしました。
諸刃の剣の意味
諸刃の剣は「もろはのつるぎ」と読みますが、名前の通り刃が両側にある剣のことですね。日本は刀文化なので、刃は片側にしかありません。時代劇なんかでは、よく「峰打ちじゃ。死にはせん」なんて言葉が出てきますが、あれは刃が無い方で斬っているので死なないということですね。場合によっては斬られるよりも悲惨な結果になりそうな気もしますが。。。
話は戻り、諸刃の剣は西洋式の剣です。刃が両面にあるので、油断をして剣を振り回していると、自分のことを斬ってしまう可能性がありますよね。そのことから、諸刃の剣の主たる意味合いは以下のようになります。
一方では大きな効果があるが、他方では大きな損害を被る危険がある
諸刃の剣の由来
諸刃の剣が西洋式の剣という意味合いなのはわかりましたが、いつからそのような言葉が使われているのかが気になりました。調べてみると、最初に諸刃の剣に関する言葉が出てきたのは、意外にも聖書の中でした。
神のことばは生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭く、たましいと霊、関節と骨髄の分かれ目さえも刺し通し、心のいろいろな考えやはかりごとを判別することができます。(ヘブル4:12)
聖書によって、私たちの心の奥底にある動機が暴かれ、隠れたものが明るみに出されるようになります。そのようにして本当の自分の姿を知ることで、傲慢な人は謙遜になり、臆病者は勇敢な者に変えられ、自己中心な者は隣人を愛するようになり、罪を犯す性質はなくなっていくのです。
聖書入門.comより
ここでは「両刃の剣」と書かれていますが、これも「諸刃の剣」と読んでもいいのではないでしょうか。もしくは「りょうばのつるぎ」?
ただし、文脈から考えると、ここでの使われ方は単純に鋭い剣の切れ味を表現しているだけのような気がします。現在使われているように、利益と損害といった両面を意味する言葉になるのは、もう少し後のことだそうですが、詳しい情報が見つかりませんでした。
引き続き調べていき、見つけたら紹介しますね。
まとめ
「やるしかない」という言葉に対し、諸刃の剣のような印象を受けたので記事にしてみました。どうせ使うなら、自分が決めたことに対してのみ使いたいと思います。ネガティブな響きを持った「やるしかない」は、やはり面白くないですからね。
もちろん、時には社会人としてネガティブな「やるしかない」を受け入れなくてはならない時があるかと思います。ただ、そういう時であっても、心の中では前向きに捉えていきたいなと。心を常にポジティブにしていけるよう、これからも学んでいきたいですね。
それでは、また。
≪一方では大きな効果があるが、他方では大きな損害を被る危険がある≫は、人が生きるにはエネルギー(食べる事)で活動している。
これは[散逸構造]だが、『自然比矩形』はこれを表現していて、≪諸刃の剣≫が顕れる。