TOEICで高得点を取得して思うこと|英語力よりも情報処理能力が問われる試験

どうも、海馬(@Transtier)です。

僕は現在、外資系企業に勤めているので、日々の業務で英語に接する機会はとても多いです。転職面接を受ける際、英語力の証明にとても役立ったのがTOEICのスコアでした。

僕が最後に受験したのは2018年末ですが、その時にTOEIC955点を取得していたので、面接時に評価してもらうことができました。巷ではTOEICの学習法に関する記事や体験談が多くあるので、今更感は否めませんが、TOEIC論というのを僕なりの切り口で書いておこうかと思いました。

英検1級も受験した経験がある(ただし不合格。。。)ので対比もしてみようかなと。あくまでも個人の感想ですので、その点はご了承ください。

 

TOEICと英検1級の違い

英単語について

TOEICはビジネス関連の英単語が多いのに対し、英検はどちらかというとアカデミックな英単語が多く扱われているように感じました。英検1級レベルの英単語はかなり難しく、実際に使う場面はないという批判も以前は出ていましたが、実際のところ海外の大学や新聞にはバンバン使われています。

教養レベルが高い人向けの英単語と考えた方がいいのかもしれません。

  • TOEIC:ビジネス向けで比較的簡単な単語が多い
  • 英検1級:アカデミックで難解な単語が多い

リスニングについて

リスニングはTOEICだと100者出題されますが、会話文やアナウンスなど、実生活の場面を想定した問題が多く出題されます。それほど長いリスニング問題はないですが、次々に出題されていくので、集中力を持続させつつ淡々と処理を進める必要がありました。

英検1級はリスニングも難解かつ長文となっており、聞き取ったことを整理して覚えておくことが難しく感じました。TOEICと違って問題文にメモを取ることができるのでメモを取る技術も必要になりますね。

  • TOEIC:日常生活での会話や描写などを含め100問出題される。メモは禁止。
  • 英検1級:難解な長文をリスニングする必要がある。メモは可能。

長文読解について

TOEICの長文読解はe-mailを読んだり、広告を読んだりというような問題が出題されます。複数の文章を通じて問題を答えるパートがありますが、難易度はそれほど高くないように感じました。僕はリーディングパートが得意ではなく、たくさんある問題をいかにこなしていくかが勝負だったと覚えています。

英検1級はとにかく長文で、アカデミックな文章を読解しなくてはなりません。しかし、問題数はTOEICに比べると少ないので、じっくり時間を取ることが可能です。

  • TOEIC:広告読解や英文レターなど、多岐にわたって出題される。問題数が多い。
  • 英検1級:難解かつアカデミックな長文を読む必要がある。問題数は少なめ。

 

TOEICの方が自分に向いている

TOEICは瞬発力が必要とされる

両方受験した経験からすると、同じ英語の試験であってもTOEICと英検1級では求められる能力が全く異なっていると感じました。TOEICは2時間で200問を解く必要があり、次々に頭を切り替えていく能力が求められます。

一方の英検1級では長考がが求められている感じがあり、少量の難しい問題を解くという形式でした。僕は長時間同じことを考えているのが苦手で、どちらかというと次々に違うことを考える方が得意です。

言い換えると頭の持久力よりも瞬発力の方が強みだと思っているので、TOEICの方が自分には向いているのかなと思いました。

TOEICはLとRのみで気軽に受験可能だった

TOEICスコアはリーディング495点とリスニング495点の合計990点満点で評価されます。いわゆるインプット系の能力に関する試験であり、英検1級のようにライティングや2時試験でのスピーキングテストが含まれていません。

TOEICのスピーキングとライティングの試験は別の試験に申し込む必要があります。TOEICの方がLとRのみのテストで比較的受けやすいですよね。

TOEICの方が企業で評価されやすく感じた

最近だと世間における英検の評価もかなり向上していて、海外の大学ではTOEFLの代わりに英語力の証明として認められるところも増えてきたと聞きます。もともとTOEICが盛り上がっているのは日本や韓国など一部の地域だけという話なので、その点はTOEICが完全に不利な状況となっているようです。

ただし、企業内評価だけで考えてみると、まだまだTOEICの知名度はかなり高いと言えます。僕もTOEICで955点を取得したことにより、転職エージェントに話すと評価してもらいやすく、かなりアドバンテージを得ることができたなと思いました。

 

もし自分が採用面接官だったら

TOEICは英語力の判断には使わない

僕は転職の際に英語力アピールとしてTOEIC955点を定時しましたが、逆に僕が採用面接官だったとしたら、TOEICが高得点だからといって英語力が高いという判断はしないようにしようと思っています。なぜならTOEICはリーディングとリスニングという受け身な能力の評価ですし、先述したように得意不得意が分かれる試験でもあるからです。

以前に勤めていた会社では、僕よりも遥かに英語コミュニケーション能力が高いにもかかわらず、TOEICは700点台しか取れないという女性がいました。TOEICが英語力を測れないという批判は、こういうところに根ざしたものであると推察されますね。

情報処理能力が高いと判断する

僕が採用面接官だった時に、TOEICを評価しないかといえばそんなことはありません。やはりTOEICは2時間で200問を解き続ける試験なので、かなり要領よく解いていかないと間に合わなくなってしまいます。

そのTOEICで高得点を取得しているということは情報処理能力が高い人なんだろうなという判断をします。臨機応変に状況を判断していく仕事では強みになりそうだと思うからですね。

努力できる人だと判断する

もう1つ忘れてはならない評価項目として、TOEICで高得点を取得するくらい努力を重ねてきた人だということです。仮に情報処理能力が高かったとしても、全く英語を勉強をしていなかったらTOEICで高得点を取得するのは難しいと思います。

TOEIC高得点の候補者を見たとしたら、努力ができ、頭の回転が早い人だと判断するというのが僕の結論であり、自分もそう判断してもらいたいという願望ですね。

 

まとめ:TOEICは情報処理能力が問われる試験

以上、TOEICと英検1級を受験した経験から、僕が考えるTOEIC論を書いてきました。

本当の英語運用能力を高めたいと考えるのであれば、やはり英検1級の方が身に付く実力は高いと思います。しかし、僕のように長時間物事を考えることが苦手で、それでも英語の試験を受けたいと考えるなら、TOEIC受験はとてもオススメです。

ただし、TOEICは受け身な能力評価の試験なので、並列してアウトプット能力を上げていかないと英語がペラペラだと勘違いされて恥ずかしい思いをするでの気をつけてくださいね。

終わりに

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。この記事の内容が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

これからも学んだことや役に立つことを書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

それでは、また。

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海馬
「無知の知」を自覚し、学び続けています。 増やした知識が単なる記憶の蓄積とならないように、ブログ「知識の海から」を立ち上げました。 学んだことや考えたことをアウトプットしていきます。英語が好きで、独学でTOEIC955点。英国と米国に滞在経験あり。2020年秋に産能大学卒業予定。学べる環境に感謝。