独学の英会話学習法|スピーキングをタイピングで鍛えることで音読効果も得られる

どうも、海馬(@Transtier)です。

高校時代に英語の勉強に目覚めた時というのは、今のように教材が豊富にある時代ではありませんでした。僕が選んだのはペンパルといって、海外にメール友達をつくり、日々のメール交換を通じて学習するという方法です。

最初は数時間かかって書いていた英文メールも徐々に慣れてくると、考えたことを同じタイミングで書けるようになってきました。そこから次の段階としてMSNメッセンジャーやSkypeに進み、そこからさらにすすんで実際に音声での英会話に進んだというのが僕の学習記録です。

しかし、メールやチャットに比べてスピーキングというのはなかなかコツがつかめず、最初はとても苦労しました。今回は僕がタイピングを利用してスピーキングを鍛えた時の体験談を紹介したいと思います。

 

スピーキングのアウトプットは?

スピーキングは口を使ったアウトプット

大前提として、スピーキングというのは口を使ったアウトプットのことを指します。頭で英文を考えたり、反射的に浮かんだりすることはあっても、それを実際に発信するツールは口ですよね。

僕はこの当たり前のことに気がつくまで、なかなかスピーキングが上達せず、とても苦労しました。メールやチャットではタイムリーに英文を書けるようになっているのに、なぜ話すことができないのだろうかと。

その答えこそ、スピーキングは口を使ったアウトプットなんだということでした。

メールやチャットは手を使ったアウトプット

メールやチャットというのは頭で考えた英文を、キーボードをタイプすることで、つまり手を使ってアウトプットします。頭で英文を考えるというスタート地点は同じであっても、そこからの経路が異なるわけですね。

すると、僕が経験したようにメールやチャットでは英文を書くことができるのに、口から英文が出てこないという状況になってしまう人は多くいるのではないかと思います。

アウトプットの経路(運動神経)を鍛えることが必要

僕も最初は信じ難いと思っていましたが、やはりアウトプットの経路が異なると、うまくできないんですよね。かなり極端な例え話をすると、「ボールを遠くへ飛ばしたい」と考えた時に手で掴んで投げるのか、足で蹴るのかではアウトプットの経路は違います。

投げるのが得意だからといって、同じように蹴るのは難しいですよね。それと同じように、口で話すということと手で表現をするというのは別のアウトプット経路なので、それ用のトレーニングが必要なんだと考えました。

 

口と手のアウトプットを一致させる

タイピングしながらスピーキング

これこそ、まさに僕が実践した中で最も効果があったと思っているスピーキングの学習法です。英文をタイピングする際、一緒に口で音読をすることで、頭で考えてからアウトプットする経路を一致させることを目標としました。

英文を考えた後、タイピングをすることはすでに出来ているようになっていたので、ついでにそれを音読するようにしてみました。そうすると、徐々に頭で考えて口から発するということができるようになってきたんですね。

音読は最も学習効果が高いとされている

この方法の優れていると自負している点はもう1つあり、それは音読が最も学習効果が高いとされている点です。学習は1つの感覚を使うより、複数の感覚を使う方が脳を広範囲に渡って使用する為、記憶の定着にも有効であると言われています。

音読が使う感覚というのは、少なくとも4つあります。

  1. 音読する英文を読む(視覚)
  2. 口で発声する(体性感覚・運動神経)
  3. 発生した感覚を感じる(触覚)
  4. 声を耳で聞く(聴覚)

これにより、1つのことを学ぶにしても複数の領域で刺激を受ける為、学習効率が上がるというわけですね。

TOEICのスピーキングとライティングを同時に学習できる

これは今まさに気がついたことですが、このタイピングをしながらスピーキングの学習をするというのは非常にコスパがいい学習法ですよね。例えばTOEICはリスニングとリーディングだけのLR試験と、スピーキングとライティングのSW試験に分かれています。

TOEIC SWの勉強内容をタイピング、あるいは手書きをすることでライティングの学習ができ、その時に同時に音読すればスピーキングの学習になります。皆さんが通常、TOEICを受験するといった場合はLR試験の方であり、SWは別の対策が必要になりますので、この方法を活用してみても良いのかもしれないと思いました。

 

まとめ:スピーキングとタイピングでアウトプットをまとめて学習する

以上、僕が実際に行って効果があったスピーキングの学習法について書いてきました。当時は手を使ってアウトプットできるのであれば、口からのアウトプットも一緒に練習できるという思いつきから始めた学習法でした。

しかし、今になって改めて考えてみると、スピーキングとライティングというアウトプットを同時に学習できる非常にコスパの良い学習法だったんだと実感しました。TOEIC LRは955点を取得していますが、SWは未受験ですので、実際に受験してみてこの方法の正しさを証明してみたいなと思っています。

試験対策ではなく、スピーキングを鍛えたいという方には僕が実証済みの学習法ですので、興味があればぜひ試してみて頂きたいですね。

終わりに

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。この記事の内容が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

これからも学んだことや役に立つことを書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

それでは、また。

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ABOUT US

海馬
「無知の知」を自覚し、学び続けています。 増やした知識が単なる記憶の蓄積とならないように、ブログ「知識の海から」を立ち上げました。 学んだことや考えたことをアウトプットしていきます。英語が好きで、独学でTOEIC955点。英国と米国に滞在経験あり。2020年秋に産能大学卒業予定。学べる環境に感謝。