チェスを通じて学ぶ『孫子の兵法』|敗因を減らして「負けない」ことを目指す

どうも、海馬(@Transtier)です。

断捨離を通じて発見したチェスボードに触発され、最近はスマホアプリでチェスの勉強を進めています。僕がチェスに熱中していたのは高校時代であり、スマホで気軽に学習できる時代では無かったので、スマホ上でコンピューターのビギナーレベルから順に学んでいけるのは素晴らしい時代になったと思います。

そうして久しぶりにチェス熱が再燃している今日この頃ですが、ふと気が付いたことがありました。それは、僕が社会人になってから興味を持っていた『孫子の兵法』のおかげで、チェスが強くなっているということです。

やはり最強の兵法書と呼ばれるだけはあると思いました。今回はその中でも、僕が最も重要だと思ったことについて書きたいと思います。

 

チェスに活かせる『孫子の兵法』

敗因を減らすことの重要性

『孫子の兵法』は最強の兵法書と呼ばれるほどなので、さぞかし攻撃的に相手を攻める方法が書かれているのかと思いきや、実はかなり合理的な戦略が書かれています。その中でも僕が最も重要だと思ったのが”敗因を減らす”という考え方です。

もともと『孫子の兵法』は極力相手との戦いを避け、絶対に勝てると思った戦い以外はするなという姿勢で書かれているものです。しかし、どんなに勝てると思って臨んだ勝負であっても、相手があるものなので、色々な要因が関わってきてしまいます。

勝負の行方は自らの勝因によって決まるよりも、相手のミスなどの敗因によって決まることが多いということで『孫子の兵法』ではまず相手に負けない体制づくりを目指すのが特徴的だなと思いました。

相手の謀略を阻止する

戦いが本当に上手い人は、戦う前に相手の謀略を阻止し、戦いにまで発展させないという考え方が孫子にはあります。チェスはすでに戦いが始まっているので、戦いに発展させないというのは無理ですが、それでも相手がどのように攻め込もうとしているのかを察知し、事前に潰しておくというのは非常に重要な考え方だと思いました。

相手に先手を取られてしまうと、どうしても後手に回ってしまいます。相手の動きを察知したら先手を取って相手の謀略を潰すことは大事なことですね。

勝負を決める時は一瞬で

武田信玄公で有名な「風林火山」は『孫子の兵法』に由来していますが、その中でも「侵略すること火の如し」というのはチェスにおいても大切です。

チェスには勝敗が長引いた場合、どれだけこちらが優勢であっても強制的に引き分けにされてしまうステイルメイトというルールがあります。これは相手が自分の駒をどこにも動かせなくなった場合に発生(詳細は省略)します。

相手を仕留められると判断したら、一気に攻めて相手に逃げられないような戦い方が必要なんですね。

 

『孫子の兵法』を学ぶ前の戦い方

功を焦って自滅する

僕がこれまで、チェスの対局で犯しがちだったミスというのは相手の罠に簡単に引っかかってしまうことです。例えば自分の駒と相手の駒とがお互いの攻撃範囲に入り、どちらかが動けば取れてしまうというシチュエーションにおいて、僕は自分が先手を取って相手の駒を取るようにしていました。

しかし、実はそれは巧妙な罠で、相手にしてみたら別の重要な駒の守りを外させ、相手を攻め崩すのが真の目的だということが多くありました。頭では怪しいと分かっていながらも、取らなければ損になるという貧乏性が原因で痛い目にあっていたわけです。

しかし、負けないことの大切さを学んでからは、相手に駒得(価値の低い駒で価値の高い駒を取ること)をさせないことを意識するように意識するようになりました。すると、これまでは不用意に相手の懐に飛び込んで斬られていたのが、しっかりと戦局を見極めて戦えるようになりました。

チェスボードの全体像を見れていなかった

チェスボードは8マス×8マスの64マスで構成されています。広く見えますが、実際は64マスしかないので、しっかりと全体像を見ようとすれば相手の狙いは見えるはずです。

しかし、これまでは自分がどう攻めるかということばかりに意識が囚われ、かなり近視的な見方しかできていませんでした。

その結果、自分が攻めているつもりであっても実際には相手の思う通りに選曲が進んでいて、いきなり重要な駒が相手に取られてしまうということが多くあったわけです。僕が好きな漫画『バガボンド』の中で、沢庵が宮本武蔵に次のように語った場面がありました。

一枚の葉にとらわれては木は見えん 一本の樹にとらわれては森は見えん どこにも心を留めず 見るともなく 全体を見る それがどうやら「見る」ということだ

高校時代に読んで分かったつもりになっていましたが、今になるとよく分かるようになりましたね。

 

まとめ:負けないことの大切さ

以上、チェスを通じて『孫子の兵法』を学んだことを書いてきました。現時点での理解となりますので、この先さらにチェスが上達した場合には違った見え方に気づくかもしれませんが、やはり一番大切なことは「負けないこと」なんですね。

チェスはボードゲームですし、現代において何かに負けることが死に直結するようなことはほとんどありません。しかし、孫子が活躍していた時代というのは春秋戦国時代、500年の長きに渡る戦国乱世なので、敗北はすなわちすべてを失うことと同義だったわけですね。

僕たちも生きていく上でそれくらい真剣に物事に取り組めばきっとうまくいくのではないかと思いました。それが仮にチェスであっても、人生であっても、やはり「孫子の兵法」を学ぶことはとても有意義なことだなと思いました。

今後もチェスを通じて、さらに『孫子の兵法』を深く学んでいきたいですね。

終わりに

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。この記事の内容が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

これからも学んだことや役に立つことを書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

それでは、また。

参考記事チェスは生涯続けられる国際的な趣味|海外のプレイヤーと対戦することで英語も話せる

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