どうも、海馬(@Transtier)です。
チェスに再びのめり込むようになっておよそ1ヶ月が経ちました。chess.comというチェスの総合サイトでレッスン動画やタクティクス問題から学び、AI相手に対局を繰り返しています。
まだまだ中級者レベルですが、着実に強くなれている実感があり、とても楽しいですね。こうして毎日チェスのことを考えていると、そういえばチェスというのはどのような由来があり、発祥と歴史はどのようになっているのかを知らないことに気がつきました。
そこで今回はチェスがどのように発展してきたのかについて調べてみようと思いました。また、chess.comは海外のサイトなので、チェス駒がどのように英語で書かれているのかについても紹介したいと思います。
目次
チェスの発祥と歴史について
古代インドのレースゲーム:チャトランガ(Chaturanga)
チェスはもともと、古代インドで紀元前にあったとされているチャトランガといわれるゲームがルーツであると考えられているようです。最初期のチャトランガは4人制であり、それぞれプレイヤーが4隅からサイコロを振って盤の中心を目指すというレースゲームだったようです。
サイコロを振るということで、今のような頭脳ゲームというよりは桃鉄のような運ゲー要素が強かったのかなと思います。
4人制のチャトランガへ
サイコロを振っていたレースゲームから、やがて4人で戦うボードゲームへと変化をしました。名前はそのままチャトランガなので、少し分かりづらいですね。
この時になると4つの異なった駒があり、それぞれはすでにチェスの原型に近いものとなっています。盤は8×8で64マスを使い、駒は5種8個です。現在のチェスで使用されている駒は6種16個なので、それよりもシンプルなものですね。
- 王(ラージャー):隣接する1マスに動かせる。今のキングと同じ
- 象(ハスティ):斜め前に2マス動かせる。前の駒を飛び越せる
- 馬(アシュワ):縦横に1マス進んで進行方向の斜めに1マス進んだ8方に動かせる。ナイトと同じ
- 車(ラタ):縦横に何マスでも動かせる。前のコマを飛び越せない。ルークと同じ
- 歩(パダチ):前に1マス進める。ポーンと基本的に同じ
このように見てみると、すでにチェスの原型が出来上がっているような印象を受けました。
2人制チャトランガとシャトランジ
4人制チャトランガの後、バリエーションとして2人制チャトランガが誕生し、インドの隣のペルシャではシャトランジと呼ばれるようになりました。この頃には先程の5種の駒に加え、将軍という駒が誕生していたようです。
ここから中国や日本、あるいはヨーロッパに渡り、それぞれ将棋やチェスへと進化をしていったというのがチェスの発祥と歴史だそうです。古代インドというのは数学的な発見も多くありますし、こうしたゲームを生み出す天才的な頭脳をすでに持っていたということなんでしょうか。
チェス駒の動きと英語名を紹介
チェス駒の動き
先ほども多少触れましたが、チェス駒の動きはチャトランガですでに方向性が決まっていた感がとても強いです。チェスの6種の駒の動きを以下にまとめます。
- ポーン:最初の1手のみ前に2マス進める。それ以降は1マスずつ。相手の駒を取る時は左右の斜め前の駒を取るという変則的な動きをする。
- ナイト:縦横に1マス進んで進行方向の斜めに1マス進んだ8方に動かせる。前の駒を飛び越して動ける。馬に乗った騎士なので、障害物を飛び越える馬のイメージかなと思います。
- ビショップ:斜め方向に何マスでも動かすことができる。白に配置されたビショップは白マスのみ、黒に配置されたビショップは黒マスのみ動くことが可能。
- ルーク:縦横方向に何マスでも動かすことができる。
- クイーン:縦横斜め方向に何マスでも動かすことができる。最強の駒。
- キング:隣接する1マスのみ動くことができる。
というように、ポーンとナイトの動きが特殊なので、最初につまづく人が多いのはそのポイントかなと思いました。
チェス駒の英語名
chess.comは日本語でも使うことができますが、やはり海外のプレイヤーと戦うようになれば駒の英語名くらいは知っておいた方がいいですよね。すでにご存知の方も多いとは思いますが、せっかくなので以下に記載しておきます。
- Pawn(ポーン):歩兵のこと。寄付ではPは省略されてマスの番号のみで表記されます。
- Knight(ナイト):騎士のこと。棋譜ではKingと被るので、KではなくNとして表記されます。
- Bishop(ビショップ):僧侶のこと。寄付ではBと表記されます。
- Rook(ルーク):城や戦車のこと。棋譜ではRと表記されます。
- Queen(クイーン):女王のこと。棋譜ではQと表記されます。
- King(キング):王のこと。棋譜ではKと表記されます。
小噺:ルーキーの語源について
よくスポーツ界隈では1年目の選手に対して「ルーキー」と呼ぶことがありますよね。この語源はチェスプレイヤーにはかなり有名な話ですが、チェス駒のルークが語源になっています。
ルークはかなり強力な駒ですが、序盤はポーンに阻まれてなかなか活躍することができません。中盤から終盤にかけて活躍するので、ルーキーというのは最初はうまく活躍できませんが、後に大きな活躍を期待される選手という意味で使われているようです。
まとめ:古代インド人はかなり優秀
以上、チェスの発祥と歴史、チェス駒についての話を書いてきました。紀元前に古代インドではすでにこのようなゲームを楽しんでいたと考えると、古代インド人はかなり優秀だったんですね。
数学的な発見も多くしていますし、現代においてもIT分野ではインド人の活躍がかなり見られています。チャトランガやシャトランジという新しい言葉も知ることができたので、今回は調べていてとても楽しく書くことができました。
皆さんもチェスに興味を持ったら、ぜひ古代のロマンを感じながらチェスをプレイしてみてくださいね。
終わりに
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。この記事の内容が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。
これからも学んだことや役に立つことを書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
それでは、また。
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