チームに多様性を持たせること|ドリームチームよりバランスの取れたチームづくりを目指そう

どうも、海馬(@Transtier)です。

僕がかつて少年野球チームに所属していた時、夏休みの一大イベントである強化合宿に参加しました。普段は長くても半日くらいしか一緒にいないコーチやメンバーたちと寝食を共にするという経験はいい思い出になっています。

そんな合宿の夜、コーチたちと一緒に野球中継を観ていた時、今でも印象に残っている言葉をコーチが言いました。「4番バッターばかり集めても勝てないんだよなぁ」

この発言から、どこのチームのことを話しているのかお察しかと思いますが、その言葉は社会人にからの方がより理解できるようになりました。チームづくりの際には4番バッターやエース級を集めるよりも、バランスの取れたチームづくりが必要になりますよね。

今回はそのことについて書いていきたいと思います。

 

▼野球部時代に関しての話は以下の記事に詳しく書いていますのであわせてどうぞ!

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ドリームチームが持つ弊害

各チームのエース級を集めた夢のチームをドリームチームと呼びます。野球ではオールスターがあり、サッカーではワールドカップや国際試合の時に日本代表として結成されますね。

そんなドリームチームですが、例えば全員がピッチャーだったり、フォワードだったりというように偏った編成ではなく、バランスを意識しつつ、それぞれのポジションで活躍しているスター選手が選ばれます。

ここで、バランスを考えず、単純にエース級のメンバーだけを集めていたらどうなるのでしょうか。まずはその弊害について考えてみました。

経験や実績がある人ほど美学や流儀がある

エースや4番バッター久野人材というのは、数多くの実績を評価されて上ってきた人たちです。そういう人たちは過去の経験や実績があるので、自分なりの成功法則を持っていて、それぞれこだわりが強い傾向があります。

想像してみてほしいのは、テレビに出演するような経営者たちが集まって新規事業を立ち上げようとしている場面です。一見すると熱量があって良さそうに見えるかもしれませんが、それぞれ主張が強く、まとまりのあるチームになるかは正直疑問ですよね。

自己顕示欲がが強く前に出たがる

こちらも先ほどの内容と似ていますが、エース級の人は自己顕示欲が強く、他社のバックアップに回るよりも自分が目立とうとするタイプが多いです。サッカーの試合で、フリーキックを自分が蹴ると言って譲らなかった本田圭佑選手が記憶にも印象にも残っていますが、やはりエースというのは他者よりも前に出てチームを引っ張る役割があります。

しかし、もしチームの全員が本田圭佑選手だったらどうでしょうか。全員が主張が激しかったら、やはりチームとしてまとまらないんじゃないかと思います。

弱みを突かれると崩壊するリスクが高い

似たような性質の持ち主を揃えた場合、弱みを突かれると一気にチームが崩壊する危険性があります。仮に営業部に所属しているメンバー全員が営業に強く、社外に出てバンバン契約を取ってきたとします。

それ自体は素晴らしいことですが、営業部の仕事はそれで終わりではないですよね。営業事務というポジションがあるように、契約書類の管理や他部署との調整など、裏方的業務はたくさんあります。

そういったバックオフィス業務は目立ちませんが、チームにとっては非常に重要な仕事です。営業力が優秀でも、事務作業が苦手な人たちばかりのチームであれば、遅かれ早かれチームがうまくいかなくなるのは目に見えている気がしますよね。

 

多様性のあるチームの強み

逆に、多様性のあるチームにおける強みを見ていきたいと思います。

適材適所が実現できる

いいチームをつくるためには、やはり適材適所が必要となります。

  • チームを引っ張るリーダー
  • 状況を冷静に判断するサブリーダー
  • 専門的な技術で貢献する現場作業者
  • 書類管理やオフィス業務をこなす事務員

いかがでしょうか。このようなメンバー構成のチームがあったとしたら、バランスが取れていて強そうですよね。上のチームを今度はドラクエに当てはめてみると、よりわかります。

  • 勇者(バランスが取れたリーダー)
  • 戦士(物理攻撃のスペシャリスト)
  • 魔法使い(攻撃呪文のスペシャリスト)
  • 僧侶(回復呪文のスペシャリスト)

それぞれが持つ強みを生かし、チームワークを発揮することがいいチームづくりには大切だということです。

負けない準備ができる

似たような性質を持つメンバーで構成してしまうと、得意な分野では大勝を手にすることができますが、逆に苦手な分野となると大敗を喫する可能性が高くなります。これでは安心できるチームとは言えないですよね。

世界最強の兵法書とも言われる「孫子の兵法」で強調されているのは「負けないこと」の大切さです。勝負というのは勝者の要因より、敗者に関する要因の方が大きいと言われています。

つまり、どんな状況になっても対応でき、負けないことが大切です。

まとめ:人材難と嘆くなかれ

以上、ドリームチームが持つ弊害と、多様性のあるチームづくりの大切さについて書きました。

実際の職場では、そのようにエース級ばかり集められることはほぼ無いので、ドリームチームの弊害というのはそれほど心配しなくてもいいのかもしれません。しかし、よく聞くのが「うちにはいい人材が集まってこない」という嘆きです。

確かにエース級のメンバーがたくさんいればいいのにと考えてしまうこともあるかもしれませんが、そんな時は「多様性のあるチームづくりができる」と前向きに捉えた方がいいのではないかと思います。

皆さんもぜひ、多様性のあるチームづくりを目指してみてくださいね。

終わりに

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。この記事の内容が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

これからも学んだことや役に立つことを書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

それでは、また。

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