どうも、海馬(@Transtier)です。
オペレーションマネージャーの仕事の1つに、毎月のKPI報告があります。今の立場になるまで、KPIという言葉を聞いたことはあっても、それがどのような重要性を持っているのか正直なところまったく理解できていませんでした。上司からデータ集めを依頼されることもありましたが、面倒くさい仕事だなと思っていましたね。
しかし、その重要性を理解した今となっては、個人でも目標達成のためにKPIを設定すべきだという考えに至りました。また、KPIは単独で考えるよりも対になるKGIを設定することでより強力なツールとなります。
今回は目標達成するためにKGIとKPIを設定することの意義について、書いていきたいと思います。
目次
KGIとKPIについて
KGIとは重要目標達成指数のこと
KGIは英語でKey Goal Indicatorsの頭文字を取った略語で、日本語では「重要目標達成指標」と呼ばれています。つまり、企業が最終的に達成すべき数値目標のことです。
売上目標や利益率、あるいは業界におけるシェアの獲得率など、定量的に数字で評価できることが条件です。この定量的に評価できるという点がとても重要なんですね。
例えば企業における達成目標が「顧客を幸せにする」というような抽象的かつ定性的な目標だった場合、顧客がどのようなことで幸せを感じるのかが不明瞭です。また、従業員もどのような行動を取ればいいのか、個人差が出てしまいます。
従業員が日々行っている業務は、すべてKGIを達成するために行われるべきものです。そのため、定量的な数値目標を設定することが必要なんですね。
KPIとは重要達成度指標
一方で、僕が毎月顧客へ報告しているKPIというのは英語でKey Perfomance Indicatorsの略語で、日本語では「重要達成度指標」と呼ばれています。KPIは企業にとって最終的な目標であるKGIを達成するための項目に関する指標です。
例えば30日で300個の英単語を暗記しようと思った場合、日々10個の英単語を暗記できれば目標を達成できますよね。その10個覚えるという指標を達成できているのか、あるいは遅れているのかなど、進捗を管理、計測、評価するものがKPIと考えられます。
まずKGIで最終的な数値目標を設定し、そしてKPIで目標達成に向けての進捗度を管理します。KGIとKPIは対になることで、目標達成の強力なツールとなるわけです。
目標設定で重要なポイント
KGIの目標設定はSMARTに
以前に当ブログでも紹介しましたが、目標設定にはSMARTという概念があります。
- Specific(明確)
- Measurable(計測可能)
- Achievable(実現可能)
- Relevant(関連性)
- Time-bound(適時性)
以上、5つの概念に沿って目標を決めていきます。定量的かつ現実的に達成可能で、将来のビジョンと関連性があり、達成期限がある目標が望ましいということになるわけですね。
▼SMARTに関しての話は以下の記事に詳しく書いていますのであわせてどうぞ!
関連記事:目標設定は”SMART”に「原因と結果の法則」から考えたこと
KPIは具体的な行動目標に落とし込んでいく
KPIも基本的にはSMARTに設定しますが、こちらはさらに日々の行動レベルにまで落とし込むようにするとわかりやすいです。ただし、注意点もあります。
KPIの項目が多すぎるとやるべき行動が不明確になってしまいますし、逆に行動することが目的のようになってしまうと、本来望んでいる目標の達成が遠のいてしまうことにも繋がりかねません。
個人レベルにおけるKGIとKPIの具体的な設定については、後述させていただきます。
KGIとKPIの具体例
Twitterでインフルエンサーになりたい場合のKGI
僕はTwitterが好きなので、今回はTwitterの運用について考えてみます。例えば「インフルエンサーになりたい」という目標は漠然としていて、定性的な目標となっていますね。
目標設定はSMARTに行うべきですので、今回はKGIを以下のように設定するとします。
- S:Twitterでフォロワー5000人達成
- M:フォロワーを2000人不安
- A:現在3000フォロワーのため、実現可能
- R:将来の目標に関連している
- T:2021年中に達成
このようにSMARTな目標に落とし込むことで、2021年中にフォロワーを2000人増やし、5000人のフォロワーを持つアカウントに育てることが明確になりました。次は目標達成に向けて、KPIを設定していきます。
KPIを設定する
次に設定するのがKPIです。KPIを設定するにあたり、次のように考えてみました。
- フォロワーを10ヶ月以内に2000人増やす
- 1ヶ月あたり200人フォロワーを増やす必要がある
- 運用中アカウントのフォローバック率はおよそ50%
- 400人フォローすると200人フォロワーが増える計算となる
- 1日あたり15人フォローする
①がKGIだとすると、②がKPIです。すなわち、1ヶ月で200人フォロワーを増やすことであり、そのKPIを達成するためには1日あたり15人フォローするという行動目標が出来上がりました。もちろん、この他にも良質なツイートをする、フォロワーとたくさん絡む、何か企画を行うなども重要な行動であることは間違いありません。
ただ、良質なツイートなどは定性的な指標となるため、それよりはフォローをするという定量的な指標の方が再現性も高くなりますよね。
あくまでも参考のために設定をしたKGIとKPIであり、筆者の実際の目標ではありません。。。
まとめ
以上、個人が目標を達成しようと思った場合にも、企業のようにKGIとKPIを設定することが非常に有効であるということを紹介させていただきました。ダイエットや資格勉強、その他の目標に対して、2つの指標を設定することにより、目標を達成しやすくなるのではないかと思いました。
具体例としてTwitterを挙げましたが、僕は資格勉強の際にこの2つを設定することが多いです。資格に合格するためには、いつまでに正答率をどのレベルにまで上げる必要があるのか。そのためにはテキストをいつまでに読み終わり、問題集を何回解くかなど、様々に応用できます。
皆さんもぜひ、目標達成のためにKGIとKPIを設定し、活用してみてくださいね。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。この記事の内容が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。
これからも学んだことや役に立つことを書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
それでは、また。
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