目標設定は”SMART”に「原因と結果の法則」から考えたこと

どうも、海馬(@Transtier)です。

僕はこれまで目標を設定する際、結果にフォーカスしていました。最近でいうと、「TOEIC公開テストで自己ベストを更新する!」であったり、「米国資格のCLTDに合格する!」というようなものです。

昨日はお昼頃から図書館の自習室で勉強をしていました。その合間に、せっかく図書館に来たんだからと本を何冊か物色していると、原因と結果の法則に関する本を見つけました。その本をぱらぱら読んでみると、思いがけず目標設定についての記述を発見。

それは、目標設定は「結果」に対してではなく、「原因」に対してするものだということです。

 

原因と結果の法則 ジェームズ・アレン

原因と結果の法則とは

数ある「自己啓発本」ジャンルの中でも、歴史的古典として知られているのがこの『原因と結果の法則』です。最初に出版されたのは1902年にイギリスで、著者であるジェームズ・アレンの2作目とのこと。

根本となっている考え方は非常にシンプルで、

原因=これまで考え、行ってきたこと
結果=現在の環境

ということになります。

日本で馴染みのある言葉で考えると「因果応報」というのが近いんでしょうか。

原因としての善い行いをすれば,善い結果が得られ,悪い行いは悪い結果をもたらすとする。

これが因果応報の考え方ですよね。若干ニュアンスが違っていますが、”善い行い”というのを望む目標に対する努力と捉えると、これもまた「原因と結果の法則」に近い言葉なのかなと思います。

この自己啓発本の古典として読み継がれるようになった「原因と結果の法則」は、その後の「引き寄せの法則」や「7つの習慣」の元祖とも言われているようです。「思考の力」を使うことで成功したり、富を得られるということを最初に提言したのが ジェームズ・アレンなんですね。

 

原因と結果の法則に対して

あらゆる「結果」には「原因」がある

人生には偶然という要素はなく、すべての「結果」には「原因」があるという真理を説いているのが本書です。この真理というところがいいですよね。この世で発生している事象すべてにこの法則が当てはまるということで、「物は上から下に落ちる」、「水は高いところから低いところに流れる」といったレベルの話になっています。

人格や環境という「結果」は、すべて心の内面にある「原因」によって作られているとのこと。最初にこの話を聞いた時、思い浮かんだのは幼少期の成長についてでした。例えば子供は親を選ぶことができないですよね。家庭環境が人格に及ぼす影響はあるので、子供の内面によって家庭環境も変わるのかな? と考えてしまいました。

ただ、暗い穴の中にいる人であっても、そこから空を見上げて星を見ている人もいますよね。だから、外部環境によって人格が形成されると考えるのは一概に正しいとは言えないのかもしれません。

原因と結果の法則に対する認識の違い

現在の自分の環境が結果であり、これまでの行いや、考えてきたことが原因となる。

この観点から考えると、僕は求める結果を明確にすれば、それによって行動は決まってくるだろうと考えていたのですが、それはどうやら甘かったみたいです。もちろん、どれくらい勉強したら目標を達成できそうかという目星はつけていましたし、実際に勉強のプランも立てています。

ただ、手帳に目標として書き記していたことは「TOEICで自己ベストを更新する!」であったり「米国資格のCLTDに合格する!」という結果だけになっていたんですよね。結果さえ取れれば間はどうなっても構わないという意識があったからなんですが、それは言い換えると「どうなっても構わない日々を過ごす=原因」になるので、結果は当然悲惨なことになりそうだなと思いました。

 

結果ではなく原因にフォーカスをする

原因によって結果があるということなので、僕が本当に目標としてフォーカスすべきだったのは結果ではなく原因の方だったのかなと思いました。

TOEICの目標について

X:TOEIC自己ベストを更新する
○:毎日問題集を開いて5ページ勉強する

このように目標を決めることで、「毎日問題集を開いて勉強する」という原因があり、結果として「自己ベストを更新する」ということにつながるんだと思います。他にも、

体重の目標について

X:3kg減量する
○:毎日30分ウォーキングする

貯金の目標について

X:100万貯める
○:毎月給料日に5万円を貯金口座に入れる

などなど、原因となる行動や考え方にフォーカスしてみると、これまで漠然と立てていた目標もガラリと変わりますよね。

 

目標設定はSMARTに

最後に、目標設定でよく使われる「SMARTの法則」についても書いておきます。これは僕も仕事の現場で業務改善を行うときに使っていますが、やることが明確になってとても便利ですよね。

SMARTは5つの要素から成り立つ

S:Specific=テーマや表現は具体的か?
M:Measurable=定量的に測定可能か?
A:Achievable=現実的に達成可能か?
R:Result-oriented=「成果」に基づいているか?
T:Time-bound=期限がついているか?

この5つに当てはめながら目標を決めていくと、ぼんやりとした目標がしっかりとした輪郭のある目標に変わるので、僕はとても気に入っています。

 

まとめ

これまでの目標設定は、自分が求めている結果に対しての決断でした。ある意味では開き直りで、「終わり良ければ全て良し」という考えが根底にあったような気がします。

これまではどちらかというと、思ったことが現実になるなら儲けものという程度の認識に過ぎず、夢物語や妄想のレベルでしか考えていませんでしたが、自分にとって価値のある、理にかなった人生の「目標」を心に抱き、その達成を目指して「思い」を集中し続けます。そうした日々をコツコツと積み上げた先に、望む結果があるのかなと。

みなさんもぜひ、目標設定はSMARTに、そして「結果」ではなく「原因」にフォーカスしていきましょう。

それでは、また。

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ABOUT US

海馬
「無知の知」を自覚し、学び続けています。 増やした知識が単なる記憶の蓄積とならないように、ブログ「知識の海から」を立ち上げました。 学んだことや考えたことをアウトプットしていきます。英語が好きで、独学でTOEIC955点。英国と米国に滞在経験あり。2020年秋に産能大学卒業予定。学べる環境に感謝。