どうも、海馬(@Transtier)です。
僕はこれまでの人生において、数多くの不平不満がありました。自分の人生が思うようにいかないのは、家族のせいであり、時代のせいでもあり、教師や友人のせいで、政治家のせいだと考えていました。
自分がうまくいかないことを常に誰かのせいにして、自分を慰めようとしましたが、それで心が満足するはずもなく、また不満を抱えながら人生を過ごさなければなりませんでした。
そんな僕でしたが、ある時に考え方がガラッと変わりました。自分の人生に起きたできごとはすべて自分の責任であるという考え方に変わってから、生きることがとても楽になったんですね。
自分で変えられないことを数えて嘆くのではなく、全ての結果は自分に原因があると考えることで、自分は変化を起こせる人間なんだという認識に変わりました。これを「自己効力感」と呼ぶそうです。
僕の人生が変わった自己責任論と自己効力感について、書いていきたいと思います。
目次
自己責任論とは
「他者のせい」=「自分は無力」
僕が仕事や人間関係でうまくいかなった時というのは、自分にとって不都合なことをすべて「自分以外の誰かのせい」にしていました。
学校や会社において、何か失敗やトラブルがあった時、誰しもが「自分のせい」にされたくないですよね。言い訳をして、「誰かのせい」にしようと考えるかと思います。僕はその考えがずっと強く、いつも他者を責めていました。
その考え方は自分を守ることになりそうですが、実際には逆で、自分に対して「お前には何も変える力がない」と言い聞かせているのと同じでした。
なぜなら、自分の結果を決めているのは自分自身ではなく「自分以外の誰か」だからですね。僕はそのことに気がついてから、すべてを自分の責任として考えてみることにしました。
「自分のせい」=「自分には力がある」
仕事で評価をされなかった時、以前であれば「上司の見る目がない」などと他者のせいにしていましたが、それをやめて「評価されるように次はもっと頑張ろう」と変えてみました。当然、最初は心の中で反発を感じます。
それまでは自分以外の誰かのせいだったのが、突然「自分のせい」になったからです。しかし、同時に自分は変化を起こせるんだという実感も生まれました。自分の人生は誰かによって決定されているのではなく、自分の行動によって結果が変わっていくということを認識するのは、とてもワクワクしましたね。
極端な話、雨が急に降り出して濡れてしまった場合も自分の責任だと考えます。
- 折り畳み傘を持っておけばよかった
- 出る前に天気予報を調べればよかった
- 雨に濡れても困らない服装を着ていればよかった
こうすることで、「次は折り畳み傘を持って出かけよう」というように具体的な行動を起こすことができるようになりますよね。こういう小さな変化の積み重ねを大事にしていきました。
自分は変化を起こせるという自信によって、僕自身も長年抱えていた学歴コンプレックスを解消させることができたので、とてもオススメな考え方だと思います。
▼学歴コンプレックスに関しての話は以下の記事に詳しく書いていますのであわせてどうぞ!
関連記事:さらば「学歴コンプレックス」|産能大学卒業確定して思うこと
自責の念は持たない
「自己責任」と似た言葉に「自責の念」がありますが、こちらは持たないように注意してください。「自分のせい」というのは自分を責めることではなく、自分に責任があると考えることだからです。
自分を責めてしまうと、結局は自分は無力だと落ち込むことになってしまうので、「自分のせい」と考えることと「行動を起こす」ことは先ほどの雨の例のように、セットにして考えるようにしてほしいと思います。
自己効力感とは
平たく言えば「自信」
自己責任論で考えるようになると、自己効力感が高まります。自己効力感を平たく言えば、「自分はそれを達成する能力がある」という自信のようなものです。
自分の人生に起きた出来事に対し、責任逃れをしていた時というのは、自己効力感が低くなっている状態でした。なぜなら、結果を左右しているのは自分以外の誰かや何かであり、自分のせいではなかったからです。
自己効力感が高いと
自己効力感が高いとどうなるか。「自分にはそれを達成できる能力がある」という認知を持っていることになるので、例えば以下のようなメリットが考えられます。
- 人からの頼みごとも受け入れられるので人間関係が良くなる
- 目標に向かって自ら行動できる
- ピンチの時でも挑戦できる
- 自分から変化を起こすことができる
自己効力感が高いということは、それだけ変化に向かって行動できるということなので、とても重要ですよね。ただし、高すぎる自己効力感は自信過剰となり、他者を攻撃することにもなりかねないので、気をつけたいところです。
自己効力感が低いと
自己効力感が低い状態はどういうことかというと、「自分にはそれを達成できる能力がない」という認知を自分自身に対して持っていることになります。そのため、以下のようなデメリットが考えられます。
- 自分には無理だと諦める
- やっても無駄だとチャレンジしない
- 言い訳をして他者のせいにする
- 自分を卑下する
書いていて切なくなりましたが、これらはすべて以前の僕に当てはまることです。卑屈な性格は自他共に認めるところだったのですが、最近はそれほど自分を卑下するようなことを口にしなくなったと感じています。
自己効力感はなるべく高めていたいですよね。
現状を変えるためには
今を作っているのは過去の選択
人生に起きているすべてのことは自分の責任であると認めることができたなら、現状を変えるための第一歩を踏み出していると自信を持ちましょう。なぜなら、今を作っているのは自分自身が過去に選んだ結果だからです。
自分が選ばなかったものをあえて選んでみる
自分のこれまでの選択によって今が出来上がっているということは、これからの選択を今までと同じようにしていては、結局は未来も今と同じような結果にしかなりません。「原因と結果の法則」でも語られているように、しかるべき原因があって、しかるべき結果に繋がるわけです。
そうであれば、いま、この瞬間からこれまで自分が選んでこなかった選択肢を思い切って選んでみるというのもいいかもしれません。よく、運命が大きく変わった話に出てくるフレーズが
普段は通らない道をたまたま歩いていたら
違った道を選ぶことで、その後の人生を変えるような出会いがあるかもしれません。同じような道で通勤し、同じような食事を食べ、同じような帰り道で同じような行動をしているのであれば、日常の中に小さな変化を起こすことから始めてみてはいかがでしょうか。
そうすることで、自分の意志によって変化を起こせるんだという自己効力感を高めることにもなりますし、その選択の変化によって未来が大きく変わるかもしれませんよ。
なりたい自分を思い描く
非正規雇用で仕事がうまくいかず、悩んでいた自分が、今では外資系企業でオペレーション・マネジャーとして自信を持って働けるようになりました。その時に使ったのが、自分の未来の履歴書を書き、それを目に見えるところに貼って楽しむという方法です。
未来の履歴書は僕の人生をガラッと変えた方法でもあるので、ぜひ試してみてください。
まとめ
以上、自己責任論と自己効力感について書いてきました。
僕はこの考え方に変えてから、本当に行動することができるようになりました。自己責任というのは他者に使う時は突き放しているようなニュアンスに聞こえますが、自分自身に使う場合は自己効力感を高めてくれる有益な考え方だと思います。
現状を変えるためには、やはり何か行動を起こすしかないんですよね。そのことを忘れず、今後も変化を楽しんでいきたいと思います。
それでは、また。
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