どうも、海馬(@Transtier)です。
会社から提供されるオンラインコースのなかに、ポジティブ思考に関するコースがありました。長引くコロナ禍の影響により、ストレスから抑うつ気分になってしまう人も多いと聞きます。
僕も現場の管理者として作業者の体調やメンタル面を管理する必要があるので、受講してみました。そのコースで提言されていたのは、ポジティブ思考になるために3つのことを変えてみようということです。
今回はそのオンラインコースを受講して学んだことを紹介させて頂きます。
目次
ポジティブ思考によるメリット
そもそもどうしてポジティブ思考になる方がいいのでしょうか。ポジティブ思考によって得られるメリットについて考えてみたいと思います。
ストレスが減る
まず初めにメリットとして挙げられるのは、ストレスが少なくなるということです。誰もが経験していると思いますが、悩んでいる時というのは非常にストレスを感じますよね。
脳は現実と想像の区別がつかないとよく言われていますが、悩んでいる時というのは実際にその状態に直面していなかったとしても、脳はまさにその状況にあると感じ、抗ストレスホルモンを分泌してしまいます。心拍数が上がったり、呼吸が速くなって息苦しく感じるのは、まさに身体がストレッサーに対して戦闘状態のようになっているからですね。
ポジティブ思考はそういった悩み事を気にしない状態、あるいは考えないようにしている状態であると言えるので、精神的だけではなく、肉体的なストレスも減ると考えられます。
人生に希望が持てる
ポジティブに物事を見ることができる人は、自分の人生に対して希望を持つことができます。仮に人生がうまくいっていない時であっても、映画の主人公のように最後はハッピーエンドを迎えるんだと考えることができれば、それによって人生に希望を見出すことができますよね。
現実は同じであっても、自分がどのように物事を見るかによって、悲劇にも喜劇にも変わるのが人生なのかなと思います。
ポジティブ思考によるデメリット
ポジティブ思考によるメリットを書いてきましたが、すべての物事は表裏一体であるので、もちろんデメリットと言える側面もあります。
楽観的に考えて行動をしなくなる
以前に産能大学で行われた心理学のスクーリング授業において、ポジティブ思考の学生とネガティブ思考の学生とで就職活動の結果がどうだったかという話を聞きました。ポジティブ思考の学生の方がいい結果を得ていると思っていたのですが、実際はその逆でした。
ネガティブ思考の学生は就職活動や将来に対する不安があるので、色々と事前準備をしたり何社も受けたりするのに対し、ポジティブ思考の学生は就職活動に対して楽観的に考え、事前準備を怠ってしまう傾向が見られたというものです。
ポジティブ思考になりたいという人は多いですが、行動を伴ったポジティブ思考にならないといい結果に繋がりにくいということですね。
現実を直視できなくなる
こちらも先述した内容と共通している部分がありますが、ポジティブ思考が強い状態というのは楽観的バイアスがかかった状態で現実を見てしまうため、正しく現実を直視できなくなるというものです。
「物事は最終的にどうにかなる」という考え方は自らの気持ちを楽にするためには必要ですが、やはり時には泥にまみれてでも行動しなければならない時があります。そのように行動が必要な時に、安易なポジティブ思考によって動けなくなってしまう可能性があることはデメリットと呼ばざるをえないのかなと思いました。
切り替えるべき3つのこと
このように、ポジティブ思考にはメリットとデメリットがあるということを理解した上で、それでもポジティブ思考になりたいという人は次の3つを意識して変えていきましょう。
姿勢を変える
ポジティブ思考に変わるために最初に変えるのは、「姿勢」です。以前にも当ブログで紹介しましたが、人間にとって感情と姿勢というのは密接な関係にあります。
英語でよく言われるのは、感情を表す”emotion”という単語の中には”motion”という動作を表す単語が入っているということです。気持ちが落ち込んでいる人は、背中を丸めて胸郭が狭まり、視線も下向きになりがちですよね。
逆に堂々と胸を張りながら落ち込んでいる人はなかなかお目にかかれません。落ち込んでいて、元気を出したいと思ったら、まずは思い切って胸を張り、視線を上げるところから始めるといいでしょう。
▼姿勢を変えることに関しての話は以下の記事に詳しく書いていますのであわせてどうぞ!
関連記事:感情を変えるには動作を変えてみよう|メンタルマネジメントを学ぶ
言葉を変える
次に変えるのは「言葉」です。普段使っている表現を少し変えるだけでも、受け取り方や印象が変わるということはよくありますよね。
例えば普段よく使ってしまいがちな「忙しい」という言葉を「大変」にするということです。「忙しい」というのは”こころをなくす”と書いているとよく言われます。「忙しい」という言葉が口癖のようになっている人は、知らず知らずのうちに自らを追い込んでいるとも言えるわけです。
一方で「大変」という言葉はどうでしょうか。この漢字を違った読み方で考え直してみると、「大きく変わる」とも読めますよね。自分が大変だと感じるのは、大きく変わろうとしているから。
そう考えると、なんだかポジティブな気持ちになれる気がしませんか。
意識を変える
意識を変えるというのは、すなわち物事に対する見方を変えるということになります。あるいは、見ている側面を変えるとも言えますね。
チームメンバーの中に、変化に対して非常に保守的なメンバーがいました。業務改善などでレイアウトを変更したり、手順を変えたりすることに対して頑なに反対してくるので、最初は厄介な人だと考えていました。
しかし、その人は一度決めたことはしっかりと継続してくれますし、仕事もきっちりとこなしてくれます。変化に対して消極的ではありますが、その代わり継続力は人一倍ある人でした。
物事には多面性があり、どの面を見るかによって印象は大きく変わります。一見、ネガティブな事象が目の前にあったとしても、そこから自分が何を得られるのか、いい面は無いかと探すことはとても有効なことだと思いました。
まとめ
以上、ポジティブ思考になるために変えるべき3つのことについて書いてみました。忘れてはいけないのは、ポジティブ思考が優れていて、ネガティブ思考が悪いというわけではないということです。ただ、人によってそのバランスは変わってくると思いますが、ポジティブ思考が強めの方が楽しく生きられるような気がします。
もし皆さんが今後、困難な状況に直面して気落ちしそうな時は、次の3つについて考えてみてください。
- その状況を効果的に対処できる新しい姿勢や態度はないか?
- その状況を打開するために前向きにとらえられる言葉はないか?
- その状況から見出せるいい面はないか?
この3点について考えることにより、ポジティブ思考に近づけます。ぜひ試してみてくださいね。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。この記事の内容が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。
これからも学んだことや役に立つことを書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
それでは、また。
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