どうも、海馬(@Transtier)です。
2020年にパンデミックが発生した新型コロナウイルスへの対策として、外出自粛や店舗の休業などの要請が行われました。僕が働いている物流業界は休業対象ではなく、社会のインフラでもあるため、仕事に関してそれほどの影響はありませんでした。
しかし、同じ物流関係であっても、貿易航空貨物関連の仕事に就いていた契約社員の知人はすでに9月までの休業を告げられたと嘆いていました。休業補償はされますが、それでも6割だそうです。
これまで、不可抗力によって自分の収入が減るということを考えずに過ごしてきました。しかし、アフターコロナの生活はおそらくこれまでの生活に戻れることはなさそうですよね。そこで、今回は収入の6割で暮らすことについて考えてみたいと思います。
目次
バビロン大富豪の教えから学んだこと
収入の10分の1を貯金する
2020年になってから読んだ本の中で、最も素直に書いてあることを実行できているのが『バビロン大富豪の教え』という漫画本です。「黄金を増やす7つの道具」と「5つの黄金法則」というワクワクするような内容を教えてくれる本ですが、その中の1つ目の道具というのが「収入の10分の1を貯金せよ」というものでした。
もっと凄い内容が出てくると思いきや、とてもシンプルな内容です。しかし、真理でもあります。入ってくる方が出ていく方より多ければ、必ず残りますよね。
毎朝カゴの中に10個の卵を入れ、夕方に9個取り出す。それを繰り返していけば、いつかカゴはあふれるという考え方です。
すぐにお金持ちになることはできませんが、確実性のある内容のため、逆に実行しやすいと思いました。将来の学費のため、すでに収入の10%を貯金しています。
言い換えると収入の10分の9で生活する
収入の10分の1を貯金するということは、言い換えると収入の10分の9で生活をするということです。90%も使っていいんだと考えると、とても気が楽になった気がしました。実際、僕は収入の80%で生活できるようにしていますが、それほど我慢をしているとは思っていません。さらに、貯金の他に積立NISAやiDeCoを活用して、少しずつ資産形成を目指しています。
今後も生活水準を上げず、身の丈にあった生活をしていけば安泰だと思っていたところ、新型コロナウイルスの影響を目の当たりにしました。これまで、サラリーマンの最大のメリットは安定して収入があることだと思っていたのですが、そうではないということを突きつけられた気がします。
そうなると、収入の10分の9や8で暮らしているというのも、もしかしたらリスクなのではないかと思うようになりました。
収入の10分の6で暮らすことが理想?
なぜ収入の10分の6が理想かというと、休業補償や失業補償などは大抵、基準となる給与の60%程度の支給になる場合が多いからです。もちろん、そういう非常事態に備えて貯金を蓄えておくことが大切なんだとは思いますが、貯金が底をついた後も収入源の影響は続くかもしれません。
そういう時のために、日頃から収入の60%で暮らすことを目指して生活費の見直しを進めていく必要があるのかなと思ったわけです。アフターコロナの世界は、おそらくこれまでの世界観とは間違いなく変わると思います。
その時になって慌てないように、少しずつ対応をしていくことが重要ですよね。
自分だけは大丈夫だと思わないこと
天災、人災、労災、怪我、病気、事故など
書いているだけで不安な文字を並べてしまいましたが、こういうリスクはいつでも起こりうるものですよね。実際、僕も2019年は台風15号直撃によって長期にわたる停電を経験しました。
これまで、台風が来るといっても何事もなく過ぎているから大丈夫という甘い考えがありましたが、実際にはこれまでに経験したことがないくらい辛い日々を過ごしましたね。今回の新型コロナでは幸いにも大きな影響を受けてはいませんが、その他にも事故や怪我、病気にはいつなってもおかしくありません。
その時になって慌てないためにも、しっかりと意識しておかなければならないんだと思いました。
いつ、何が起きるかわからない
以前に当ブログでも書きましたが、僕が以前に勤めていた会社の先輩が心筋梗塞で病院に運ばれたことがありました。前日の夜10時頃まで2人で残業していて、その時はまったく普通に見えました。
しかし翌朝、出勤した職場は異様な雰囲気でした。その先輩が朝に家を出ようとしたタイミングで心筋梗塞を起こしたという話を聞き、自分も血の気が引いたのを感じましたね。
その先輩はまだ30代半ばだったので、人生はいつ、どこで何が起きるかわからないんだといことを痛感することとなりました。
▼当時の話は以下の記事に詳しく書いていますのであわせてどうぞ!
関連記事:短命に散るより「無事是名馬」 を目指そう
備えよ常に
人には正常性バイアスと言って「自分だけは大丈夫」という考えを持ってしまう傾向があるそうです。つい先日もこんなことがありました。
職場で火災警報器が短く鳴り響いたのですが、誰も反応せず、普通に業務を続けていました。これまでは検査のために鳴らすと事前に連絡があるのが普通でしたが、その日はなかったので、もしかしたら本当の火災を知らせるものだったかもしれません。
しかし、同時に「火災が起きるわけがない」と考えてしまう自分もありました。このように油断をして生活をしていては、実際に何か起きた時に動けなくなってしまいます。
ボーイスカウトのモットーである「備えよ常に」の言葉を再認識しなければなりませんね。
生活費を見直すための3ステップ
いつ、どのような状況が起きるかわからない世の中で、収入がいつ減ってしまうのかもわかりません。いきなり収入の60%で生活できるようにするのは難しいですが、考えておくに越したことはないですよね、
目標達成するために時間の使い方を考えるための3ステップが、そのままお金の見直しにも使えそうだったので、そちらを参考に考えてみることにします。3ステップをお金に合わせると、次のようになるでしょうか。
- 支出に優先順位をつける
- 不要な支出を断捨離する
- 少額のお金を積み上げる
▼目標達成に関しての話は以下の記事に詳しく書いていますのであわせてどうぞ!
関連記事: 優先順位づけ・習慣の断捨離・スキマ時間の積み上げで目標達成
支出の優先順位をつける
まずは自分が今、どんなことにお金を払っているのか、そしてそのことは生活の中でどれくらいの優先順位なのかを考えていきましょう。優先順位をつけるということは、先に紹介した『バビロン大富豪の教え』の中でも書かれている内容です。
バビロン大富豪のアルカドもこう話しています。
お金が足りなくなるのは宝石や装飾品など必ずしも必要のないものまで欲しがっているからだ。だったら優先順位の低い欲望は切り捨ててしまえ。生活水準は大して変わらない。そうすれば一番やりたいことのためにお金を使うことができる。
さすがはバビロン大富豪、しびれますね。
不要な支出を断捨離する
バビロン大富豪のアルカドがすでに明快に語ってくれていますが、優先順位の低い欲望は切り捨ててしまえばいいわけです。この優先順位の低い欲望というのは、人によって全然違ってくるので一概には言えませんが、考えておく価値はかなり高そうです。
僕は産業能率大学の学費や書籍代、車の維持費、通信費、食費などを見比べていった結果、外食費が多いことが気になりました。そこで外食をやめ、自宅でなるべく食べるようにしたところ、体重も減りましたしエンゲル係数もかなり下がったので、結果として大成功だったと思っています。
少額のお金を積み上げる
貯金や節約に関する本では、少額のお金をコツコツ削減するより大きな固定費を削れというのが一般的な主張かと思います。確かに、今回の記事のメインポイントである収入の60%で生活するということを達成するためには、思い切った固定費の削減が必要です。
しかし、だからと言って少額の出費に目を瞑るというのは勿体無いですよね。僕は最近、会社にはBritaの浄水ボトルを持参するようにして、自動販売機で飲み物を買わないように意識しています。
これまではペットボトルのブラックコーヒーを朝に1本、午後に炭酸飲料を1本買っていたので、1日に240円を平均して使っていました。平日の5日間で1,200円、1ヶ月で4,800円、1年で57,600円になるので、少額であっても積み上げれば大きな削減になっていきます。
そうしたことにも目をむけつつ、アフターコロナの生活に向けて生活費を見直していこうと思っています。
まとめ
以上、アフターコロナの生活に向け、生活費を見直していくことについて書きました。
これまでは貯金に対して無頓着であり、『バビロン大富豪の教え』を読んでようやく収入の10%を貯金に回すということを意識して実践し始めた矢先、新型コロナウイルスによってさらにお金に対して考えさせられました。
今の収入、生活費、そして貯金を考えてみると、休業補償の6割では生活が成り立たないのが現状です。安定している生活に思えて、実際はリスキーなのかもしれないと思いました。
今後も生活費を見直し、収入の60%で生活できる状態へ少しでも近づければと思います。皆さんにとって、何かしら考えるきっかけとなったら幸いです。
それでは、また。
コメントを残す