どうも、海馬(@Transtier)です。
僕は現在、外資系物流企業で現場管理の仕事をしています。基本的には顧客からの要望に応え、モノを適切な場所に発送するのがメイン業務となります。しかし、僕が今後目指すキャリアでは、顧客へビジネスの提案をするということも含まれてきます。
そうなった時に必要なのがマーケティングの知識ですよね。マーケティングは僕が在籍していた産業能率大学の授業で受けたことがありますが、色々な考え方や用語があり、深く理解することができませんでした。
そこで、今回は『コトラーのマーケティング見るだけノート』というマーケティング知識がわかりやすくまとめられた本を元に知識をまとめていきたいと思います。
目次
製品中心のマーケティング1.0
需要が供給を上回る時代背景
「マーケティング」という言葉が使われ始めたのは1900年代頃のこと。需要が供給をはるかに上回る時代であり、いわゆる大量生産・大量消費で世の中が回っていた時代です。
僕は当然この時代を生きていないので詳しくはわかりませんが、モノを手に入れることによって幸せを手に入れられるというような考えがあったのではないかと思います。企業側とすると、モノを作れば売れるので、とても良い時代だったんだろうなとは思います。
その時代に企業が必要としていたのは、どの場所にどれだけのモノが必要とされているのか、そしてどのように顧客に商品を届け、その存在を知らせればいいのかということでした。それを分析するために誕生したのが、マーケティングでは基礎の考え方となる「4P分析」のフレームワークです。
マーケティングの基礎「4P分析」
4P分析というのは、どんな製品をつくり、価格をいくらに設定し、どのルートでどの場所へ運び、同顧客に向けて宣伝していくかということを考えるフレームワークのことです。現代では競合他社との差別化や顧客志向というのが強いですが、この時代はまだ競合他社が多くはなく、企業側が提供する製品を買うことで喜びが得られた時代の考え方ということになります。
4Pは次の項目の頭文字を取ったものですね。
Product(製品)
顧客に対してどんな製品を売るかということを考えます。現代では顧客のニーズやウォンツに即した製品開発が重要となっていますが、最初に4P分析が誕生した時代はまだ企業優先の考え方だったようです。
自社がどのような製品やサービスを提供するのか。企画、開発、仕入れなどはどうするのかなど、製品に関することを分析する段階です。
Price(価格)
生産して販売する製品の価値をいくらに設定するのが妥当なのかということを分析します。高額商品として富裕層に向けて販売するのか、安い価格で大衆に向けて販売するのかなどを決定していく段階ですね。
コストがどれくらいかかり、利益がどれくらい出るのか。基本はコストに利益を乗せた価格が販売価格となるので、この辺りは管理会計の知識も必要になりそうですね。
Place(流通)
Placeは場所と訳さず、流通と訳します。僕が働いている物流業界はまさにこの概念の中に含まれていますね。製品を顧客に届けるため、どうやって搬送するのか、そして販売店はどのようにするのかなどを決めます。
多くの人に販売しようとするなら、それだけ多くの移送手段や販売先が必要になります。そうなれば当然移送に関わる人件費や輸送コストもかかりますので、やみくもに増やせばいいということではありませんよね。
適切な規模を見極めるのはとても重要です。
Promotion(販促)
マーケティングという言葉を聞き、最初にイメージするのがこのPromotion(販促)かと思います。宣伝や広告を大々的に行えば、それだけ多くの顧客へ商品を認知させることは可能です。
しかし宣伝広告費は高額になるので、その分商品コストが割高になってしまう可能性もあります。やはり何事も適切な規模での販促活動が重要になってくるということですね
まとめ:4P分析は適切な条件を決めることが肝要
以上、製品中心時代に誕生した4P分析についてまとめてみました。1900年代は大量生産・大量消費の時代なので、当初は企業側の視点から考えていたようです。しかし、現代で考えてみると、顧客側の視点というのが非常に重要になってきますよね。
4P分析では適切な条件を決めることが肝要なんだなと思いました。例えば製品をたくさん売りたい場合、Place(流通)やPromotion(販促)を大々的に行いたいと考えるのは当然です。
しかし、それによって製品の価格が高くなったり、サービスが低下をしてしまっているという批判的な書き込みをネット上で目にすることがあります。
例えば、とある仮想通貨販売所がテレビCMを開始して大々的に利用者を募りましたが、高すぎるスプレッドやサーバーダウンなどのトラブルが続いている時、「広告に高い金を払ってないでユーザーのことを考えろ」という内容の投稿が多くありました。
このように、派手にアピールをすることによって批判を浴びてしまう可能性もあるので、何事もほどほどが重要なんだなと思いました。
終わりに
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。この記事の内容が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。
これからも学んだことや役に立つことを書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
それでは、また。
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